右から粉川昭一氏、阿部哲夫氏(届け出順)

 【日光】大嶋一生(おおしまかずお)市長の死去に伴う市長選は、23日の投開票日まで残り2日に迫った。保守分裂となった一騎打ちは、いずれも無所属新人で、前市議粉川昭一(こなかわしょういち)氏(57)と、元副市長阿部哲夫(あべてつお)氏(71)=自民推薦=が激しく競り合う展開となっている。大票田の今市地域などで浮動票をいかに取り込めるかが勝敗の鍵を握るとみられ、両陣営とも最後の追い込みを図る。

 粉川氏は、青年会議所(JC)活動などを共にしてきた盟友の大嶋氏、大嶋氏のいとこで自民党県議の阿部博美(あべひろみ)氏、粉川氏自身のそれぞれの後援会と、JCのOBの一部でつくるグループなどが連携し、草の根運動を展開している。

 市内各地で街頭演説などを重ねる粉川氏は、「若さと行動力」を掲げ、民間の経営感覚で財政再建や新型コロナウイルス対策などに取り組むと主張。数人の市議や元衆院議員蓮実進(はすみすすむ)氏も応援に入り、支持を訴えている。終盤に向けて政策などを浸透させていきたい考え。

 前回市長選で大嶋氏にわずか15票差で敗れた阿部氏は、自民党県連から今回も推薦を得て、組織力を生かした総力戦を進めている。斎藤文夫(さいとうふみお)元市長や市議12人、多数の自民県議らが支持するほか、複数の国会議員も応援に駆け付け、組織票固めの徹底などを図っている。

 市内各地での街頭演説や企業・団体回りなども精力的に展開。40年間の行政経験で得た「知恵と知識、人脈を生かし国、県、企業との太いパイプで市を前進させる」と強調。コロナ対策や財政再建の政策を掲げ、捲土(けんど)重来を期す。

 両陣営とも引き続き街頭演説に力を入れ、会員制交流サイト(SNS)も幅広く活用しながら、有権者が最も多い今市地域などで浮動票の掘り起こしに努め、票の上積みを狙う。