集団接種会場で高齢者に予診する医療従事者=18日午後1時50分ごろ、芳賀町祖母井

集団接種でキャンセルが出たときの県内各市町の主な対応

集団接種会場で高齢者に予診する医療従事者=18日午後1時50分ごろ、芳賀町祖母井 集団接種でキャンセルが出たときの県内各市町の主な対応

 新型コロナウイルスワクチンの集団接種を巡り、栃木県内各市町は、接種のキャンセルが出た場合のルール化に知恵を絞っている。会場の医療従事者らに接種する市町や、キャンセル待ちのリストを作って一般高齢者を優先する市町など、自治体ごとに判断は分かれる。県内各市町によると、集団接種でのワクチンの廃棄数は17日時点でゼロという。「貴重なワクチンを1本も無駄にしない」ための取り組みが続く。

 18日午後1時半、芳賀町農業者トレーニングセンター。同町のこの日の集団接種がスタートし、2時間で160人が接種した。2人のキャンセルが出たものの、事前の申し出だったため、余剰は発生しなかった。キャンセル時の対応について、担当者は「会場の看護師ら医療関係者、受け付けなどを担当する高齢者の町民ボランティアに接種することにしている」と話す。

 ワクチン接種では、当日の高齢者の体調不良や、会場での予診の結果で接種できないケースがある。

 小山市や那須塩原市、大田原市、矢板市、下野市、さくら市、上三川町、那珂川町なども、会場で接種業務を担う関係者にキャンセル分を割り当てる方針だ。臨時で雇った看護師ら医療従事者が主な対象。「集団接種に従事する職員は医療従事者と同等」として、市町職員もその対象とする自治体もある。佐野市はさらに消防職員や警察官も対象とする予定。

 一方、真岡市や那須町、茂木町、益子町、野木町、塩谷町、市貝町は一般住民を優先する。キャンセル待ちのリストを作るなどし、順番に連絡する。ただし、突然のキャンセルの場合には、会場の医療従事者に接種する取り決めにしている自治体もある。

 那須烏山市や、今後集団接種が始まる足利市や壬生町は、キャンセル分を高齢者施設の職員に打ってもらう。高根沢町は会場の医療従事者と高齢者施設の従業員のどちらかに割り振る。

 地域の医療機関が担当する「個別接種」の場合、キャンセル対応は各病院や診療所の判断による部分が大きい。

 真岡市の担当者は「なるべく国の優先順位に従い、病院であれば入院患者、診療所では来院者に希望を聞いて打つなど、とにかくワクチンを無駄にしないようにとお願いしている」と話す。宇都宮市の担当者は「接種券を持っていて予約できていない高齢者や、接種を受けていない医療従事者に医療機関から声を掛けてもらう」と説明した。