プールで養殖するホンモロコの様子を確認する帷子さん(右)と若林さん

 【小山】野球の独立リーグ・ルートインBCリーグ栃木ゴールデンブレーブスの親会社エイジェックは、県民球団県南事務局を置く旧梁小のプールで、高級魚ホンモロコとナマズの養殖に取り組んでいる。いずれも市が特産品として生産に力を入れている魚で、学校施設を有効活用して地域貢献を図ろうと始めた。現役引退したスポーツ選手らの新たな雇用を生み出す事業としても発展させたいという。

 養殖を担当するのは、エイジェック社会人野球チームのキャプテン帷子翔太郎(かたびらしょうたろう)さん(28)と、昨年末まで競輪選手だった同社社員若林隆行(わかばやしたかゆき)さん(49)。

 2人とも養殖の経験はない。市農政課職員の助言を受けながら、練習や仕事の合間にエサやりや水温管理などを手掛けて見守る。

 4~5月、25メートルプールにホンモロコの卵を約15万個、小プールにナマズの稚魚約2千匹を放流した。帷子さんは放流前にプールを清掃し、若林さんは鳥除けの糸を張った。

 市内では田んぼを利用した養殖池が主流で、プールでの養殖は初めて。帷子さんは「本当に育つのか不安だった」と振り返る。だが市農政課の担当者は「順調に育っている」と太鼓判を押す。

 出荷は10~11月の予定で、目標はホンモロコ130~150キロ、ナマズ100匹。帷子さんは「生き物が相手で休めず大変だが、成長を見るとうれしい」。若林さんは「任された以上は頑張りたい」と話している。

 同社レンタル事業部の坂巻博志(さかまきひろし)事業部長(50)は「地域と協力し閉校した学校を活用する一例として、全国に打ち出したい」と話している。