新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県は17日、ネパールから帰国した男女3人がインドで流行している新型コロナウイルスの変異株に感染していたと発表した。インドに由来する変異株の感染が県内で確認されるのは初めて。県は「拡大の恐れはない」としている。

 県によると、3人は30代男性と10歳未満の男児、20代女性。個別の症状は明らかにしていないが、2人が軽症で、1人は無症状だという。家族や親族関係にあり、今月上旬にこのほか3人の親族を含め6人で帰国した。出国前の検査と空港検疫ではいずれも陰性だった。

 2週間の自宅待機中に6人のうち3人に発熱などの症状が出たため、保健所が検査し、6人全員の新型コロナウイルス感染が判明。県内医療機関でゲノム解析を行い、16日に3人が変異株に感染していることが分かった。17日、国立感染症研究所の検査で確定した。残りの3人については検体の状態などから変異株を確認できなかった。

 6人は県内医療機関に入院中。不特定多数との接触はなく、濃厚接触者1人は陰性だった。県は「感染予防策は従来株と変わらない。『3密』だけでなく、密をゼロにすることを心掛け、基本的な対策の徹底を改めてお願いしたい」と呼び掛けた。