天日干しされる色とりどりの浴衣地=12日午前10時35分、宇都宮市錦1丁目

 初夏の日差しが届いた12日、宇都宮市錦1丁目の中川染工場では、浴衣や手ぬぐいなどに使われる生地の天日干し作業が行われた。

 生地は伝統技法の「注染(ちゅうせん)」で染め上げられる。従業員らが草花や波などの模様が描かれた色とりどりの生地を敷地内に手際よく張っていくと、陽光を浴びながら風にそよいでいた。

 この時期は本来、夏祭りに向けて生地作りの最盛期。しかし新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年からイベントの中止が相次いでおり、浴衣の生産は激減しているという。

 同社の中川友輝(なかがわゆうき)社長(38)は「厳しい状況の中、オリジナル手ぬぐいの製作など試行錯誤している。通気性の良さなど注染の魅力を知ってもらい、伝統技法を守りたい」と話した。