【壬生】旧壬生藩主鳥居(とりい)家ゆかりの茶を摘むイベント「鳥居家ゆかりの赤御堂(あかみどう)茶を摘もう」(県茶手揉(も)み保存会主催)が8日、上稲葉の茶畑で開かれた。
壬生藩最後の藩主鳥居忠宝(ただとみ)は隠居後、同所の赤御堂地区で製茶事業を行っており、当時植えられた茶の木が現在も残っている。
イベントは郷土の歴史を継承しようと開かれ、地元住民約20人が参加。2枚の若葉を摘み取る「一芯二葉」という方法で、なるべく茎が短くなるよう丁寧に摘み、籠に入れていった。
今回摘み取った茶葉は町内の製茶店が加工し、11月の全国藩校サミット壬生大会で出席者に振る舞われる。
地元の歴史を研究している元町職員でイベントの企画立案をした鈴木良男(すずきよしお)さん(68)は「赤御堂の歴史を語り継ぎ、藩校サミットも盛り上げていきたい」と話した。