停車時に車体が横断歩道にかかるため、Aランクと判定されたバス停=8日午前、栃木市倭町

 交差点や横断歩道に近く、交通事故の危険性が高いバス停が県内に62カ所あることが8日までに、国土交通省の調査で分かった。このうち20カ所は停車時に車体が横断歩道にかかるなど、最も危険度が高いと指摘された。同省栃木運輸支局は関係機関と協力し、バス停の移設や廃止などの検討を進めている。

 過去3年間の人身事故件数や、停車時のバスと横断歩道の距離などを参考に危険度を3段階に分類した。本県は過去3年間でバス停に起因する人身事故がなく、横断歩道や交差点との距離のみで判定。危険度最高のAランクが20カ所、Bランク34カ所、Cランク8カ所だった。

 支局は県や県警、県バス協会などと合同検討会を開き、バス停の利用状況次第で移設や廃止を検討している。担当者は「今後、現地調査や近隣住民への聞き込みを通して、危険度を精査した上で対応を検討したい」としている。

 一方、関連人身事故の発生がなかった本県では田園地帯の通行量が少ないバス停でも、近くに交差点があれば危険と判定しているため、現実に即していない面もあるという。

 調査では全国で1万195カ所が危険とされ、本県の62カ所は都道府県別で36番目だった。調査は、横浜市で2018年にバスを降りて後ろから道路を横断しようとした女児が、対向車にはねられ死亡した事故をきっかけに実施した。