選挙が行われると、勝敗とともに注目されるのが投票率。たいていの場合、その低さが話題となる。

 先月の「ミニ統一地方選」もそうだった。県内で選挙戦となった市町長選・市町議選計7選挙のうち、5選挙で投票率が過去最低となった。佐野市長選は「4氏激突」、足利市長選は「現職と前県議の一騎打ち」など、それぞれに注目ポイントはあっただけに残念であり、意外でもあった。

 選挙結果が出そろった先月下旬、投票率低下に焦点を当てた記事を掲載した。その中で「無投票が続くと有権者の投票力が衰えることがある」との識者コメントを紹介した。確かに、投票率が下がった佐野、真岡市長選は12年ぶり、足利市長選は8年ぶりの選挙戦だった。「なるほど」と思うとともに、「投票力」という言葉に目が引きつけられた。

 「投票率を上げる」と「投票力を上げる」では、だいぶ印象が違う。「投票力」には有権者の主体性が感じられるからだろう。秋には三つの首長選と衆院選が控える。「投票力を上げる」ための報道はどうあるべきか、考えていきたい。