水田に映る「日本一美しい古墳」の下侍塚古墳

 「日本一美しい古墳」とされる栃木県大田原市湯津上の下侍塚古墳の東側水田が水鏡となって、同古墳の姿を映し出している。

 水田は、同所、農業植竹信助(うえたけしんすけ)さん(63)の所有。4月下旬に水を引き始め、今月に入り代かきを終えた。週末に田植えをする予定という。

 古墳の保護活動をする侍塚古墳松守会長の平野精一(ひらのせいいち)さん(81)と妻秀子(ひでこ)さん(76)は「田植え前の、風のない穏やかな一瞬にしか、きれいに映し出されない。水に映った姿も、日本一美しい」と話していた。

 同古墳は江戸時代、徳川光圀(とくがわみつくに)の命で日本考古学史上初の学術的発掘調査が行われた。発掘後には松が植えられ、その美観から「日本一美しい古墳」と称されている。県は光圀の業績確認などのため、本年度から同古墳の再発掘事業に取り組む。