県県土整備部は8日、県が管理する16河川のうち6河川について、想定し得る最大降雨量で河川が氾濫した場合の新たな洪水浸水想定区域を指定・公表した。各河川の周辺で浸水面積が広がり、思川では従来に比べ面積が約3・25倍となった。また、「浸水継続時間」と「家屋倒壊等氾濫想定区域」を初めて示した。指定を受け関係市町はハザードマップの改訂を進める。残る10河川は来年度中に指定・公表する。

 想定を超える洪水が全国で相次いだことを背景に、水防法が2015年7月に改正されたことを受け、県は16年度から見直し作業に着手した。従来の区域は100~150年に1回の規模の降雨量を想定し05~09年度に策定したが、今回の見直しではおおむね1千年超に1回の降雨量で想定した。

 県は、影響が大きく調査が完了した田川、思川、姿川、黒川、五行川、小貝川の6河川を先行して指定・公表した。各河川の浸水面積は従来に比べ約1・17~約3・25倍に拡大。思川では従来の約4千ヘクタールから約1万3千ヘクタールに広がり、小山市白鳥では最大浸水深が約7メートルから約10メートルとなった。

 浸水面積は田川が4600ヘクタールから5400ヘクタール、姿川1千ヘクタールから1400ヘクタール、黒川1100ヘクタールから2400ヘクタール、五行川4700ヘクタールから6400ヘクタール、小貝川600ヘクタールから1千ヘクタールにそれぞれ広がった。

 また、見直しにより、思川で下野市、黒川で栃木市と下野市が新たに洪水浸水想定区域に追加された。

 区域内の浸水時間を示す「浸水継続時間」は、思川と五行川の一部で最大2週間の場所もあった。