きょう5日は「こどもの日」、そして五節句の一つ端午の節句である。誕生した男児を祝い無事な成長を願う日で、定番の味覚にかしわ餅がある▼つぶあんは草餅で作り、みそあんはカシワの葉の表側を外にして包む区別があるらしく、宇都宮市内のいくつかの和菓子店を回ってみた。草餅はあったが、表包みは見当たらなかった。白餅の色付けや包装のシールなどで工夫しているようだ▼かしわ餅の始まりは江戸時代の江戸といわれ、新芽が出ないと古い葉が落ちないカシワが、子孫繁栄の象徴とされたからとか。一方、カシワの葉が手に入りづらかった西日本では、それ以前からある「ちまき」が定番となっているという▼かしわ餅もちまきも、子どもの健やかな成長への願いが込められている。だが、つらい思いをしている子どもが少なくない現実がある。県内でも2020年に県警が認知した案件で、虐待被害を受けた児童数は595人と、07年以降で最多だった▼加害者の9割は親。暴言や子どもの前で振るう配偶者への暴力など、心理的虐待が6割を占める。暴力や直接的でない行為でも心に傷を負う子どもたち。せめて家庭は心安らぐ場であってほしい▼端午の節句には菖蒲湯(しょうぶゆ)という風習もある。ショウブを浮かべた風呂に一緒に入り、親子の絆を再確認してはどうだろう。