譲渡会に参加を予定している保護猫たち

 【高根沢】さまざまな事情で保護された猫たちの新しい家族を探そうと、町図書館中央館は5日、同館前の芝生スペースで初めて「保護猫譲渡会」を開く。同館によると、図書館での動物譲渡会は珍しい。成猫を中心に約10匹が新たな出会いを待つ。同館の担当スタッフ武田森太郎(たけだしんたろう)さん(34)は「保護猫たちの存在を多くの人に伝え、動物愛護の裾野を広げたい」と話している。

 多数の動物を抱え込んで飼いきれなくなる「多頭飼育崩壊」や虐待、捨て猫など動物を巡る問題が後を絶たない中、同館は「猫たちが置かれた現状を知ってほしい」と社会貢献活動の一環として譲渡会を企画した。

 動物福祉の向上を目的に活動している日本動物福祉協会栃木支部が協力し、同協会が県内で保護した猫たちが参加する。狩猟わなにかかって足を失ったり、虐待されたりした猫、生まれつき両目のない無眼球症の猫などがいるという。

 「保護猫たちはハンディキャップを抱えながらも精いっぱい自分の幸せを追求しています。家族と共に普通に生活ができる姿を、ぜひ見てほしい」と同支部の川崎亜希子(かわさきあきこ)支部長。

 確実な譲渡のため、飼育希望者は当日に連れて帰ることはできない。飼育環境や生活状況などのアンケートに記入後、同協会の協議を経て、譲渡可能な場合のみ同協会メンバーが希望者の自宅に猫を連れて行く。

 新型コロナウイルス禍で支援を必要とする人が増えていることから、会場では食料品を募るフードドライブを同時開催。麺類やインスタント・レトルト食品、調味料、生活用品などを受け付ける。

 譲渡会とフードドライブともに午前10時~午後2時。雨天決行。申し込みは不要。(問)同館028・675・6531。