県子ども総合科学館の展示遊具で遊ぶ子どもたち=29日午前11時30分、宇都宮市西川田町

利用する車が少ない東北自動車道上河内サービスエリア下り線=29日午前10時30分、宇都宮市今里町

県子ども総合科学館の展示遊具で遊ぶ子どもたち=29日午前11時30分、宇都宮市西川田町 利用する車が少ない東北自動車道上河内サービスエリア下り線=29日午前10時30分、宇都宮市今里町

 新型コロナウイルスの感染拡大で東京など4都府県に緊急事態宣言が発令される中、ゴールデンウイーク(GW)が29日、始まった。栃木県内各地はあいにくの雨となり、観光地や行楽地の客足は鈍く、静かな連休初日となった。コロナ禍以前のにぎわいは遠く、関係者は「我慢は続く」と受け止めている。

 科学体験が楽しめる宇都宮市西川田町の県子ども総合科学館はこの日、家族連れなど約600人が足を運んだ。2020年のGWは、全国に発令された緊急事態宣言の影響で臨時休館した。19年の同じ4月29日「昭和の日」の来館者数は約1650人に上り、今年は4割弱にとどまる。

 「暗闇体験」など人が密接、密集しやすい約30の展示は休止しており、混雑時には入場制限も行う。同館の松本彰彦(まつもとあきひこ)副館長(54)は「感染対策は万全を期しており、安心して来ていただきたい」と話した。

 宇都宮餃子(ぎょーざ)会の直営店「来らっせ本店」(同市馬場通り2丁目)は昼時、約30分待ちとなった。例年は開店前から客が並び、待ち時間が90分にもなるという。担当者は「客足は予想よりも少ない。連休終盤にかけてが勝負」と受け止めた。

 東北・山形新幹線下りの自由席乗車率は午後4時現在5~30%。東北自動車道下り線の上河内サービスエリア(SA)も昨年に続き利用客が少なく、200台以上ある駐車場の利用は常時50台ほどだったという。

 東京や千葉、埼玉といった県外ナンバーの車も見られた。交通整理などを行う警備会社の岩崎正利(いわさきまさとし)さん(55)は「昨年よりはやや多い」との印象だ。

 那須塩原市の温泉街へ旅行で向かう埼玉県川口市、会社員男性(62)は「旅館は感染対策をしている場所を選んだ」と話した。

 那須町の那須街道は、渋滞のピークを迎えるはずの昼ごろも車の通りはまばらだった。「スナネコ」や「マヌルネコ」などが人気の同町大島の那須どうぶつ王国の来場者数は、4月平日並みの約430人だった。

 ただ、昨年の同時期は休園していただけに、同園の鈴木和也(すずきかずや)総支配人(60)は「営業できることがうれしい」。来場者数の増加に備え、入場制限など一層の感染対策を準備しており、「ウィズコロナ時代を見据えた運営の経験を積んでいきたい」と語った。