人気のキャンプ場でキャンプを楽しむ客ら=4月中旬、那須町高久甲

 密集を避けて楽しめるレジャーとして人気のキャンプが、ゴールデンウイーク(GW)期間も堅調だ。栃木県内の複数のキャンプ場によると、GWの予約はほぼ満員で、東京都などで発令された緊急事態宣言の影響も小さいという。一方、共用スペースでの感染の可能性を危ぐする声もある。県内は首都圏からの利用客が多いとされ、運営者は「感染対策を守り楽しんで欲しい」と訴えている。

 1日最大65組が利用する出会いの森総合公園オートキャンプ場(鹿沼市酒野谷)は、29日~5月8日の予約がほぼ満員となった。NPO法人出会いの森管理協会の上澤広美(うえさわひろみ)理事長(64)によると、緊急事態宣言を受けて都内在住の予約客約80組をキャンセル扱いとした。だが、その直後から、空いた枠に東京以外の客から次々と予約が入ったという。

 キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原(那須町高久甲)もGW期間、全97サイトが満員となっている。GW前に県外から家族4人で訪れた会社員男性(42)は「キャンプは人と会わないところがいい。市街地に行くよりずっと安心だ」と話した。

 感染対策のため、サイト数を通常の2割減の約90サイトに抑制して営業する那須高原オートキャンプ場(那須町高久甲)。5月1~4日は満員で、緊急事態宣言に伴ったキャンセルは10件未満という。担当者は「それほど影響はない」とした。

 昨年の同時期は本県への緊急事態宣言に伴い、どの施設も休業していた。運営者の間からは「客足は19年とほぼ同等に復活している」と安堵(あんど)する声がある一方で、一部の運営者は「シャワー室や炊事場など共用スペースにマスク無しで来る人もいる。屋外だからと感染対策が軽視されがち」と指摘した。

 本県のキャンプ場は首都圏からの利用客が5~8割に上るため、「変異株の感染拡大も心配だ。安全に利用してほしい」との声もあった。

 キャンプはここ数年ブームが続く。一般社団法人日本オートキャンプ協会によると、キャンプの参加人口は13年から7年連続で増え、19年は860万人。

 キャンプ場予約サイト「なっぷ」を運営するスペースキー(東京都渋谷区)の調査では、20年6月~21年2月、1施設当たりの月平均予約数は前年同月比114~225%ほどで推移する。「コロナ禍でもキャンプニーズは依然高い」としている。