福田陽氏

 昨年の知事選で違法な文書を配布したなどとして公選法違反(法定外文書頒布、事前運動)の疑いで書類送検された宇都宮市議の福田陽(ふくだあきら)氏(37)が28日、議員辞職した。陽氏は当選した福田富一(ふくだとみかず)知事の次男。陽氏は「このまま何ら政治的責任を果たさずに議員の地位にあり続けるのは適切でない」とのコメントを発表した。

 陽氏は同日、熊本和夫(くまもとかずお)議長に「一身上の都合」として辞職願を提出し、許可された。一連の公選法違反事件で議員辞職したのは、同市議会前議長の桜井啓一(さくらいけいいち)氏(59)に続いて2人目となった。

 陽氏は昨年11月の知事選告示前、宇都宮工業高野球部OB会の会員に福田知事への投票を呼び掛ける趣旨の文書計数百枚を郵送した疑いで、昨年12月に書類送検された。

 陽氏は市政への影響と市議という公の立場を勘案して辞職を決意したという。説明責任については「刑事処分が確定後、しかるべき時期に説明させていただきたい」としている。 

 福田陽市議は2019年4月に初当選し、1期目の途中だった。

 福田知事は28日夕、県庁で取材に応じ、「検察の判断がなされる前の段階なので、きょうお答えすることはない」と話した。

 陽氏からは27日に辞職する意向を聞いたといい「処分がなされれば、改めて有権者の皆さんにおわびしたい」と述べ、刑事処分が出た後に取材に応じる考えを示した。