県内新型コロナ変異株検査の陽性件数と陽性率の推移

 県内で新型コロナウイルスの変異株感染者が急増し、27日に計82人となった。陽性者に対する県のスクリーニング(ふるい分け)検査で、4月だけで78人の変異株感染が判明している。同検査に占める感染判明者の割合は、1週間(19~25日)で41・9%に上り、特に若い世代の感染が目立つ。県感染症対策課は「全国的に広がっており、本県も同様の傾向がみられる」と警戒感を強めている。

 変異株は従来のウイルスより感染力が強く、重症化リスクが高いとされる。県では、国の検査で県内在住者の感染が初確認された2月以降、スクリーニング検査を実施。「N501Y」の変異を持つウイルスかどうかを調べている。

 2月は週1回のみの検査だったが、3月25日からは毎日の検査に変更。今月21日からは宇都宮市や民間検査機関と連携するなどして、原則、全ての新規感染者を対象としている。

 県内の変異株感染者は2月が1人、3月は3人だったが、4月に入り一気に拡大した。25日には1日の変異株感染では最多の11人が確認された。県が1週間ごとにまとめるスクリーニング検査の陽性率は3月末~4月中旬まで10%台にとどまっていたが、19日からの1週間で40%以上に跳ね上がった。

 年代別では20代が最も多い34人で、全体の4割を占める。次いで30代が10人、10代、40代、50代が8人、60代7人、70代4人など。4月以降は、他の変異株感染者との関連性が分かっていないケースも増えている。

 関西圏でのコロナ感染急拡大に影響しているとされる変異株は、東京都などでも従来型から急速に置き換わっている。本県でも変異株感染が広がれば、医療体制の逼迫(ひっぱく)につながる恐れがある。福田富一(ふくだとみかず)知事は27日の定例記者会見で、変異株の急増に危機感を示した上で「改めて感染防止対策に努めてほしい」と呼び掛けた。