市役所で行われた認証証授与式

 栃木県那須塩原市が独自に導入した宿泊事業者向けの「新型コロナウイルス感染症対策取組認証制度」の初めての認証証授与式が26日、市役所で行われ、4事業所が認証を受けた。感染症対策の基準を満たした市内の事業者を市が認証する制度で、宿泊客に対する安心の「見える化」や安全管理の信頼性向上などを目指す。

 初の認証を受けたのは「彩つむぎ」「ホテルフォレストヒルズ那須 板室別邸」「かんすい苑(えん) 覚楽」「板室温泉大黒屋」。この日は関係者ら4人が市役所を訪れ、式に臨んだ。

 認証証を手渡した渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は「4事業所を中心に、市は安全な観光地だとPRしたい」などとあいさつした。

 審査などに関わる認証委員会の粟谷(あわや)しのぶ委員長は「(各施設が)感染リスクの高い場所にきちんと対策をしているか検討した」と強調した。

 特に「リスクの高い室温40度くらいの低温サウナ」がある2事業所については、サウナ内の換気が十分かどうか二酸化炭素濃度測定などを行ったとし、「空気感染や接触感染などへの対策を確認した」と話した。

 「彩つむぎ」女将(おかみ)の君島理恵(きみしまりえ)さんは「新型コロナ対策は手探り状態だったが、専門家に認められて自信につながった。他の事業所でも認証取得が広がれば」と期待した。

 認証には、感染症対策の従業員教育など必須事項36項目と、従業員の定期的なPCR検査など推奨事項5項目の基準がある。市新型コロナウイルス感染症対策室によると、26日現在、他の4事業所から申請を受け付けており、審査中という。