初当選を決め支持者と万歳する早川尚秀氏(中央)=25日午後10時5分、足利市堀込町

 任期満了に伴う足利市長選は25日、投開票が行われた。自民党の推薦を受けた無所属新人の前県議早川尚秀(はやかわなおひで)氏(48)が3選を目指した無所属現職の和泉(いずみ)聡(さとし)氏(57)を1万901票の大差で破り初当選を飾った。当日有権者数は12万837人。投票率は48.40%で、過去最低だった前々回(2013年)の53.57%を5.17ポイント下回り、初めて50%を割り込んだ。

 2期8年の和泉市政の継続か刷新かが争われた選挙戦。「足利の再生」「政策総動員」を掲げた早川氏が市民からの信任を得た。父の故・一夫(かずお)氏と親子2代で同市長となる。

 早川氏は、市議会の半数以上となる14人の自民系・無所属市議から要請を受け今年1月中旬、県議5期目途中で立候補を表明。県議会議長も務め築いた人脈も強みに、自民党全面支援の下、茂木敏充(もてぎとしみつ)外相や県内外の首長も応援演説に立ち、選挙戦を優位に進めた。

 午後9時40分過ぎ、万雷の拍手に包まれ支持者の前に姿を見せた早川氏は「思いに共感していただきありがたい。掲げてきたことをオール足利体制で着実に進め、4年後10年後に活気ある、誇れる市をつくっていく」と述べ、支持者と共に万歳三唱した。

 和泉氏は、初当選の13年、17年は自民党の推薦を受けたが今回は得られず、親族や同級生らと草の根の選挙活動を展開した。新型コロナウイルス、山林火災対応などの実績をアピールし「守り」に軸足を置いた政策を訴えたが及ばなかった。

 和泉氏は支援者らを前に「力不足だった。でもやり切った。市長としての8年間に悔いはない。私を倒した早川さんのことも陰ながら応援したい」と敗戦の弁を述べた。