観戦を終えたサポーターたちの車で混み合う県総合運動公園西駐車場=21日午後9時5分、宇都宮市西川田4丁目

 21日夜に宇都宮市の栃木県総合運動公園陸上競技場(カンセキスタジアムとちぎ)で行われたサッカーJ2の栃木SC対アルビレックス新潟の試合後、公園内の駐車場で大渋滞が発生した。

 今月1日から駐車場が有料化され、出庫時に料金の支払いが必要になったことに加え、午後9時半以降に出庫する場合、夜間料金として通常の200円に1千円が加算されることが混乱に拍車を掛けた。全ての車が駐車場を出たのは、試合が終了した午後9時ごろから約3時間後。利用者からは運用の改善を求める声が上がっている。

 新潟の応援のため高崎市から来た会社員長根弘喜(ながねひろき)さん(31)によると、駐車していた公園の西駐車場へ戻った午後9時20分過ぎには、すでに車が動かなくなっていた。「料金が上がると知っていて出口近くに止めたが、出られる雰囲気がなかった」

 出口にある料金の精算所の様子を見ると、駐車券を紛失した人が立ち往生。誘導する係員が不在だったため、長根さんらが他の車を誘導し、精算所で駐車券と料金を投入する役を買って出た。午後9時半を過ぎて夜間料金が加算されると、小銭のない車が何台も止まり再び渋滞に。見かねた人が他人の分まで料金を払っていたという。

 長根さんはその後も栃木SCサポーターと協力し、車を誘導。長根さん自身が車を出したのは22日午前0時前だった。帰宅は午前1時を過ぎ「新しいスタジアムは良かったけど、あの駐車場は二度と使いたくない」と振り返った。

 21日の試合は駐車場の有料化後、同競技場で初めての栃木SCのホーム開催。通常は午後9時半以降は翌朝まで出庫できないが、大規模イベントの開催時は全ての車が出庫するまで利用可能になっている。観客数は2951人で土日開催より少なかったが、午後7時試合開始だったことで観客の帰宅時に料金加算のタイミングが重なった。

 車で来場した宇都宮市、無職大橋則行(おおはしのりゆき)さん(58)は「料金が高いのは仕方ないが、出るときに上がって混雑するのはどうか。夜の試合だと公共交通では帰れない人もいる」と指摘し、運用面での改善を望んでいた。