【小山】市内の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種の予約を巡り混乱が生じた問題で、浅野正富(あさのまさとみ)市長は20日、定例記者会見で「市民の皆さまに大変ご迷惑を掛けたことをおわび申し上げる」と陳謝した。予約受け付けの際、市が設置したコールセンターに電話が殺到してつながらない状況となり、開始からわずか5分で枠が埋まった。

 ワクチン予約は16日、ウェブと電話の両方で市内に住民票のある65歳以上を対象に行われた。予約のほとんどがウェブ受け付けで終了したが、電話は予約終了後も「かけ直してください」とのアナウンスが流れ続けた。このため市役所や出先機関に延べ約390人の市民が出向き、電話やメールでの苦情や問い合わせも約700件あったという。

 今回の接種は市内の対象者4万4414人に対し975人分のみで、倍率は45倍を超える。しかし市は予約電話を8回線しか用意していなかった。つながらない事態にしびれを切らした市民が市役所のほかの番号にもかけ続け、結果的に市役所全体の電話回線が不安定な状況に陥った。

 浅野市長は「想定が甘かった。今後はワクチンの量をある程度確保した上で予約受け付けのやり方をもっと工夫したい」と述べた。 この日は市議会議員説明会でも執行部がワクチン予約を巡る不手際の弁明に追われた。議員の多くも市民から苦情を受け付けており、執行部への追及が1時間近く続いた。