出場最終種目となった女子200メートル平泳ぎ決勝のレースを終え、引き揚げる清水咲子=8日、東京アクアティクスセンター

 競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(3~10日、都内)の女子400メートル個人メドレーで3位となり、東京五輪出場を逃した大田原市出身の清水咲子(しみずさきこ)(ミキハウス)が20日に現役引退を表明した。26年間の競技人生を振り返り「周りの選手、先生、友人たちのおかげでとても幸せな時間と素晴らしい経験となり、これからの私の原動力になる」とコメントした。

 2016年リオデジャネイロ大会に続く2大会連続の五輪出場はかなわず、レース直後は声を詰まらせ無念さをにじませた。一方、その後の下野新聞社の取材に対して「19年に(世界選手権の)代表落ちした時と違って、悔いはない。ホッとした、すっきりしたという言葉が一番合っているかもしれない」と話した。

 長く第一線で活躍してきたが、精神的な負担も相当だった。「もう泳がなくていい、頑張らなくていいんだ。終わったんだと思った。きっと自分の中で何年も張り詰めていたものがあった」。レース後から次第に広がる解放感に、あらためて支配していた重圧の大きさに気付かされたという。