豚熱の発生を受け、福田知事(右)に緊急要望をする那須塩原市の渡辺市長=20日午後、県庁

 那須塩原市の二つの養豚場で豚熱(CSF)が発生したことを受け、同市の渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は20日、福田富一(ふくだとみかず)知事に、感染が確認された養豚農家の経営支援や風評被害対策など5項目を求める緊急要望書を提出した。

 要望書では「畜産業は市を代表する基幹産業で、関係農場や住民、地元企業などもさまざまな面で不安は大きい状況にある」と指摘した。殺処分や埋却処分、消毒などについて感染防止対策の実施や豚熱が発生した養豚農家の経営支援、子豚への的確なワクチン接種や野生イノシシへの経口ワクチン散布などの発生予防策の強化を求めた。

 渡辺市長や同市幹部が同日、県庁を訪れ、福田知事に要望書を手渡した。殺処分した豚の埋却場所の近くに民家があることを説明し、「継続した水質モニタリングで安心安全を見える化してほしい」と要請した。

 福田知事は水質モニタリングについて「速やかに検討する」と応じ、「まずは早く処理し予防策を講じて、まん延させないようにしていく」と述べた。