殺処分した豚をトラックに積み込む作業員=18日夜、那須塩原市(県提供)

 豚熱(CSF)が発生した栃木県那須塩原市内の養豚場で18日、豚の殺処分作業中に獣医師の持っていた薬剤入りの注射針が男性県職員に刺さる事故が発生した。県が19日発表した。男性は救急搬送され、県内の病院に入院中。県は男性の容体を明らかにしていないが、命に別条はないという。

 事故は18日午後8時50分ごろに起きた。獣医師が注射を終えた後、豚が暴れ出し、豚を押さえていた男性県職員の左太ももに針が刺さった。傷の長さや深さは不明。薬剤は動物用の消毒液として使われる「逆性せっけん」だった。職員の年齢や所属など詳細を県は明らかにしていない。

 事故を受け、県は薬剤による殺処分をやめ、併用していた電気ショックやガスでの作業を続けている。殺処分の完了時期は既に発表している5月9日から変更しない。県農政部の青柳俊明(あおやぎとしあき)部長は「職員やご家族に申し訳ない。リスク管理を徹底して再発防止に努めたい」と述べた。