足尾銅山の世界遺産登録を目指す日光市は15日、新たな世界遺産候補となる「国内暫定リスト」入りのため、県と共同で国に再提案する方針を明らかにした。2008年に候補から外れ、今回が2度目の挑戦となる。市議会一般質問で斉藤正三(さいとうまさみ)議員の質問に市執行部が答えた。斎藤文夫(さいとうふみお)市長は「足尾の再生実現は世界遺産登録によってしかない」と述べた。

 暫定リストは同年に自治体公募が打ち切られ、再提案の門戸が閉ざされている。世界遺産条約の作業指針では打ち切りから10年後をめどに見直しが推奨されており、リスト記載の候補数も世界遺産登録の実現で08年の13件から8件に減少していることから、近く再提案が受け付けられる可能性があるという。

 同市は再提案に向け、今年から有識者組織「世界遺産登録推進検討委員会」に専門家8人による「準備調査会」を設置。4月には市教委が県埋蔵文化財センターから職員1人の派遣を受け、体制を強化している。