本場ベルギーから仕入れているベルギーチョコレートを手にする藤本代表=1日午前、宇都宮市下岡本町

 サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会で、3日の日本の決勝トーナメント1回戦に、相手国ベルギーの県内関係者も熱い視線を送る。宇都宮市のベルギーチョコ専門店は試合の盛り上げに一役買おうと値引き販売を予定。県内在住のベルギー人は「最高のゲームを」と期待する。一方、高校時代に日本代表選手とプレーした経験がある本県出身者は、大一番での活躍を願っている。

ベルギーへの関心増を期待 宇都宮のベルギーチョコ専門店

 「ベルギーに関心を持つ機会として盛り上げたい」。宇都宮市下岡本町のベルギーチョコ専門店「ネロ」の藤本円香(ふじもとまどか)代表(44)は目を輝かせる。日本対ベルギーの一戦を受け同店は2~7日、箱売りチョコレートを3割引きで販売する。

 現地在住のベルギー人の夫(63)を持つ藤本代表。「歴代で最も良いメンバーがそろい、ベルギー人の期待度はとても高い」という。藤本代表は「濃厚さが特長のベルギーチョコを味わいながら、観戦を楽しんでほしい」と期待した。

 鹿沼市池ノ森在住のベルギー人のブランジェ・バンサンさん(40)は「ベルギーも日本も好きだから、もう少し進んでから対戦してほしかった」と心境を吐露する。

 ベルギーで知り合った日本人の妻(37)と結婚し、2015年に日本へ移住した。

 サッカーはベルギーで最も重要なスポーツで、選手は国民の誇りだという。バンサンさんは「両チームがベストを尽くした最高のゲームを見せてほしい」と笑顔を見せた。

柴崎選手にエール 海外遠征で共にプレーの矢板中央高校OB・須藤さん

 「何より圧倒的なサッカーセンス。断トツだった」

 日本フットボールリーグの「ヴァンラーレ八戸FC」でプレーする須藤貴郁(すどうたかふみ)さん(26)=鹿沼市出身=は矢板中央高時代、日本代表の攻守の要を担う柴崎岳(しばさきがく)選手と海外遠征で共にプレーした。当時感じた衝撃を今の活躍に重ねる。

 須藤さんは3年生の時、主将として全国高校選手権大会で3位。青森山田高2年だった柴崎選手らと2010年3月~4月、日本高校選抜の一員としてドイツ、スイスに遠征した。

 「高校生では比べものにならないテクニックで、こんな選手がいるのかと驚いた」と振り返る。バーゼル(スイス)など有名クラブチームの同年代の選手たちと対戦する中でも柴崎選手の存在感は光っていた。

 ポジション取りのうまさ、広い視野、的確なパス、リーダーシップ。「1学年下だが『もっとボールに行け』と怒鳴られた。物おじせず、オーラがあった」

 今大会で輝きを放つ柴崎選手の姿に「一緒にプレーできたのはわずかな期間だが、その選手が世界を相手に戦っているのはうれしい」と話し、ベルギーとの大一番に向け「当時と変わらないプレースタイルでゴールに直結する活躍を見せてほしい」と願っている。