高齢者へのワクチン接種開始時期

 高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種で、栃木県内25市町のうち9市1町が今月中に実施する見込みであることが16日、下野新聞社の取材で分かった。残る5市10町は5月中旬までに始める予定。高齢者施設の入所者を優先する市町でも、おおむね5月中には一般の高齢者への接種を始める見通し。国からのワクチン供給は依然として不透明なままだが、各市町の接種日程は少しずつ固まってきた。

 12日に県内で初めて接種を実施した宇都宮市に続き、足利市が17日、那須塩原市が19日、栃木市が20日にそれぞれ高齢者施設で接種を始める。他に施設入所者を優先する市町では佐野と鹿沼、真岡、那須の4市町も月内の接種開始を目指す。塩谷と日光、壬生、野木の4市町は、5月中旬までには始める予定としている。

 市としては最も開始が遅くなる見通しの日光市の担当者は「確実に2回接種できるワクチン量が確保できるスケジュールにした」と説明。国や県にはワクチン分配量を早期に示すように求め、「接種に当たる医師会への情報提供も充実させてほしい」とも指摘した。

 入所者優先の12市町での一般高齢者の接種は、5月の大型連休明けから順次始まる見通しとなっている。

 他の13市町は開始から一般の高齢者を対象とする。

 最も早いのは小山市で、65歳以上を対象に今月21~23日、325人ずつ集団接種する。市の担当者は供給の早さが早期接種につながったと説明。市医師会と協議し集団接種を選んだといい、「(一般的に)感染者のうち高齢者が占める割合は高い。日常的に活動し、不特定多数との交流がある高齢者を対象に接種し感染拡大を防ぎたい」とした。

 より年齢の高い一般高齢者から始める自治体もある。さくら市と那珂川町が85歳以上を、高根沢町と芳賀町と益子町が80歳以上を優先するほか、市貝町は75歳以上から接種する。

 県によると、県内65歳以上の人口は約55万8千人(2020年10月現在)。宇都宮市など10市には国から試行的に約1万1千人分のワクチンが配布され、26日からの2週間で2万3500人分が届く見込みとなっている。