パーク24の吉田秀彦総監督(左)からねぎらわれる海老沼匡=都内

 現役引退を表明した柔道元世界王者で五輪2大会銅メダリスト海老沼匡(えびぬままさし)の記者会見での一問一答は次の通り。

 -一番の思い出は。

 「つらかったのは講道学舎で過ごした6年間。今になって思えば、世界選手権3連覇はすごくうれしく思っている」

 -最も印象に残っている試合は。

 「五輪で金メダルを取ることが全てだったので、ロンドンとリオ五輪の(敗れた)準決勝がすごく心に残っている。(一本勝ちでは)ロンドン五輪最終選考会で森下(もりした)(純平(じゅんぺい))選手に勝った支え釣り込み足。それで五輪初出場が決まったので」

 -五輪に出場する高藤直寿(たかとうなおひさ)(下野市出身)選手ら若手に伝えたいことは。

 「やり残し、後悔のないように。迷ったときには苦しい方、きつい方を選んで、そこを乗り越え、強くたくましく柔道人生を送ってほしい」

 -柔道漬けだった。

 「好きで柔道をやっていたので、何か犠牲にしたとか我慢していたということはない。これで終わりというわけではなく、指導者としてまた勉強しないといけない」

 -家族の反応は。

 「(妻の香菜(かな)さんは)僕の性格を分かっているので、何も言わず『お疲れさまでした』と言ってもらった」

 -リオ五輪後は73キロ級で戦った。

 「減量から解放され、自分の体形に合った階級ですごく楽しかった。結果的には66キロ級の方が強い自分ではあったが、73キロ級の方が柔道の面白さや奥深さを実感できた」

 -栃木国体にスタッフとしてでも携わってほしいという声もある。

 「選手としてオファーを受けていたが、お断りさせていただいた。でも何かご縁があれば協力したいと思っている」