特徴的な食感を味わえるフタバ食品のアイス製品

 フタバ食品(栃木県宇都宮市一条4丁目、増渕正二(ますぶちしょうじ)社長)は、アイス商品の食感を特徴付けるキャッチコピー戦略を強化している。この戦略により、商品の特徴がネット上で注目され、ツイッターなど会員制交流サイト(SNS)で拡散している。メーカーと個人客の結び付きを強めるのが狙いで、アイス販売の主戦場となる春夏商戦に挑む。

 同社は2019年秋、モナカアイス「ダンディー」を改良投入した。「ダンディーバニラ」は、モナカの中身が濃厚なバニラアイスとクランチチョコレート。同社によると、チョコをかみ砕く「バキッ」という食感と、クランチの「ザクザク」という食感を味わえる。

 消費者に食感をイメージしてもらうことで購買につなげようと、パッケージに「驚愕(きょうがく)のバキザク食感!?」とのキャッチコピーを入れた。「バキザク食感」という同社の造語がSNSで話題となり、昨秋から大手コンビニエンスストアで扱ったところ、冬場の売り上げの落ち込み分をカバーするヒット商品になったという。

 パッケージには、主力商品の氷菓「サクレ」シリーズでは「サクサクのかき氷」を表記した。バニラアイスをチョコレートで包んだ「特デカチョコバー」は「パリパリチョコ」という食感を表示した。

 春夏商戦ではリニューアル商品や新商品を投入する。ダンディーはモナカのブロック形状数を20から15に減らし、バキザク食感を高めたという。特デカチョコバーは植物性脂肪を使い、コクを深めた。サクレは4月に「白桃」を6年ぶりに投入し、6本入りバータイプの「レモン」を初めて商品化する。

 斉藤龍樹(さいとうりゅうき)取締役は「今夏はこうした特徴的な食感の商品(の売り上げ)をさらに伸ばしていく」との考えを示した。

 同社SNSのフォロワー数は14万人。昨年末からSNS専従者を置き、発信力を高める一方、通信販売専従も今月から3人に増やした。増渕社長は「スーパー、コンビニに加え、消費者から直接注文を受ける通販を増やしていきたい」と話している。