日照不足、農作物の品質・収量確保へ対策 栃木県

 福田富一(ふくだとみかず)知事は23日の定例記者会見で、今夏の記録的な日照不足について「農作物の品質や収量の低下が懸念される」と述べ、影響を最小限度に抑える対策に力を入れる考えを示した。観光への影響については、宿泊施設や鉄道会社ごとにばらつきがあるため、推移を見守る姿勢をみせた。

 県農政部が18日までにまとめた農作物の作況調査では、日照不足などの影響でナスが「やや不良」となった。コメなどは「並」の評価だったが、福田知事は「これから1カ月間も、平年より日照が少ないと予報が出ている」と懸念を表明。県職員を中心に、水稲や大豆などの作物に関し根腐れを防ぐための水管理や病害虫防除などの技術指導を進め、品質と収量を確保していく意向を示した。

 一方、9月で関東東北豪雨から発生2年を迎えることについて、「経験をしっかり生かす」と強調した。

 防災の課題としては、「予算の関係で、土砂災害防止工事は十分に行われていない」と説明。「逃げ遅れを防いで犠牲者を出さないことを最大の目標にし、並行して(対策工事など)ハード面の整備にも取り組んでいければ」とした。