新型コロナウイルスの感染拡大の長期化で、ストレスに悩む人が増えている。主な原因は感染への恐怖に加え、人との交流が減ったための孤独感、日常の変化に伴う睡眠不足など生活習慣の乱れだという▼東邦大学医療センターの精神科医、小山文彦(こやまふみひこ)教授はコロナストレスに関する論文で、対処法として「孤独を避ける」「心身の緊張を続けない」「正常な生活習慣を保つ」の三つを挙げた▼感染予防に努めながら、できるだけ家族や友人、同僚と対面して言葉を交わし、心の交流を保ち、互いに支え合う重要さを説く。シンガー・ソングライターとしても活動し「リンゴの赤」という新曲を作った▼一つの箱の中、互いに発する気体で熟していくリンゴを人に例えた。コロナ禍で、年少者や女性の自殺が増えている。孤独感に苦しむ人たちにぜひ聴いてほしい▼医療従事者も多忙な職場で、いら立ちを身近な人たちにぶつけてしまうことがあるという。こうした衝突は社会の至る所で起きているだろう。小山氏は「自身の甘えに気づき、相手へのねぎらいに転換できれば、お互いにありのままの自分を認めて自らを慈しむことができる」と記す▼「きみの笑顔にすくわれたよ どんなかなしいニュースが続いても」。もう一つの新曲「今日はありがとう」は感謝の大切さをつづっている。