人工授粉作業が行われている満開のナシの花=9日午前10時40分、宇都宮市氷室町

 全国有数のナシ産地の宇都宮市で、生産者らが咲き誇るナシの花への人工授粉作業に追われている。

 同市氷室町、農業島田典男(しまだのりお)さん(53)方の農園約2・8ヘクタールでは「にっこり」や「幸水」など5品種を栽培する。今年は暖冬などの影響で、昨年に続いて開花が例年よりも10日ほど早いという。

 好天となった9日は「豊水」の花が満開。島田さん家族やパートら9人が農園内を回り、先端に羽毛が付いた道具で白い花の雌しべに花粉を付けていった。作業は今月中旬まで続く。

 昨年は授粉時期に寒さが戻った影響などで記録的な不作となり、収量が例年の5~6割程度だった。島田さんは「豊作を願いながら授粉作業を進めている。昨年の分までおいしいナシを食べてもらいたい」と話した。