蔵の街保全へ新計画 県内初、歴史的風致が対象 18年度までに栃木市

 【栃木】市中心部の蔵の街を歴史的風致として維持向上させるため、市は「市歴史的風致維持向上計画」を2018年度までに策定する。歴史まちづくり法に基づく計画で、策定すれば県内初。国重要伝統的建造物群保存地区(伝建)の嘉右衛門(かうえもん)町地区とその周辺部を「重点区域」として一体的に環境整備し、歴史的資源を活用したまちづくりを推進する。

 市は1990年度に「市歴史的町並み景観形成要綱」を制定。現在は蔵を中心に歴史的建造物が残る蔵の街大通り沿いや巴波川沿い、嘉右衛門町地区の約48ヘクタールを「歴史的町並み景観形成地区」に設定している。2011年度にはこのうち嘉右衛門町地区を伝建に指定し、町並みの保存に取り組んできた。

 しかし近年、後継者不足により店が閉まったり取り壊されて駐車場になったりし、町並みなどの維持が困難になっていることから、同計画により維持向上を目指すことにした。

 同計画は、歴史的価値が高い建造物と周辺の市街地、伝統工芸や伝統芸能など歴史や伝統を反映した人々の営みが一体となった「歴史的風致」が対象。重要文化財や伝建などとその周辺を重点区域に設定し、維持向上のための事業を展開する。