いちご団地を造る宇都宮市内の農地整備区域

 県の農地整備事業に合わせ、水田地帯の一部にイチゴを集約的に栽培する「いちご団地」を創設する計画が、宇都宮市海道町で進んでいる。海道土地改良区(小林紀夫(こばやしのりお)理事長)は、イチゴの経営者を目指す人に農地を貸す予定で現在、応募を受け付けている。作物は収益性の高いイチゴに絞り、農地の担い手確保を目指す。2023年4月の賃貸開始を見込む。

 海道町は宇都宮市中心部から北東約6キロに位置する。細い農道や狭くいびつな区画などが農作業の負担となっている。生産性向上のため、6年ほど前に地元で農地整備の話が動きだしたのを契機に「いちご団地」の構想が持ち上がった。

 背景には、食生活の変化などに伴うコメの需要減少や農家の高齢化がある。和田浩幸(わだひろゆき)副理事長(65)は「後継者がいない稲作農家も多い。農地を守るためにはコメに比べて収益性の高いイチゴを取り入れ、若い人に農地を使ってもらうことが有効だと考えた」と話す。