卒業生から制服を譲り受ける渡辺さん(右から2人目)

 【矢板】不登校や引きこもりの子どもを対象にした末広町のフリースペース「風の家」を運営するNPO法人風車はこのほど、不要となった中学校の制服などを譲り受けて希望者に安価で提供する「制服バンク」を始めた。矢板、片岡の両中学校を対象に寄付を受け付けている。子育て世代の経済的負担の軽減や、物を大切にする気持ちの育成などにつなげる。

 市内では初の取り組み。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で収入が減少する家庭もある中、風の家の利用者らから「制服バンクがあったらありがたい」といった声が上がったため、始めることにしたという。

 同法人代表の土屋、会社員渡辺英子(わたなべひでこ)さん(60)は「他市で実施されている制服バンクを、矢板でも行う必要性を感じていた」と説明している。

 寄付を受け付けるのは、両校の制服と体操着。風の家か、両校に持ち込んでもらう。風車がクリーニングして保管し、希望者に制服の上下600円、上着300円、ズボンやスカート300円で提供する。体操着は無料で譲り渡す。

 渡辺さんは「思い出が詰まった大切な制服などを捨ててしまうのではなく、必要とする人たちに譲ることで、さらに役立ててもらえたらうれしい。多少の汚れがあっても大丈夫なので、ぜひ協力をお願いしたい」と話している。

 風の家は、毎週水曜の午前10時~午後5時に利用料100円で開設している。(問)渡辺さん080・1073・2269。