「フィジーモ」を手にする戸崎さん(右)とプロジェクトの一員として協力した中川さん=3月下旬、壬生町

 有機栽培のサツマイモを使った干し芋の製造と販売を手掛ける戸崎農園(壬生町壬生丁、戸崎裕民(とさきひろおみ)社長)は、理想の体づくりを目指す競技「フィジーク」に取り組む人向けの新商品「PHYSIIMO(フィジーモ)」を発売した。糖分の吸収が緩やかとされることなどから、干し芋が多くの愛好家に支持されていることに着目した。

 フィジークは鍛えた筋肉のバランスの良さを競い合う競技で、選手はフィジーカーと呼ばれる。食物繊維が豊富で腹持ちが良い干し芋は、以前からフィジーカーに好まれているという。昨年2月ごろ、都内の百貨店の催事に出店した際、1人のフィジーカーから干し芋との相性の良さを知らされ、同社の戸崎泰秀(とさきやすひで)さん(46)が商品化を発案した。

 商品のニーズを探るため、全国のフィジーカーらに写真共有アプリ「インスタグラム」で協力を依頼したところ、本県の3人を含む20~40代の18人が応じた。最年長の中川博登(なかがわひろと)さん(46)は「余計な物を食べなくなる。腹持ちが良く、何よりおいしい」と話す。

 かむ回数を増やして満腹感を感じやすくするため、通常の同社商品よりも長時間乾燥させて硬くした。また、ジムでのトレーニング後に食べられるよう1食50グラムごとに包装した。1パック300グラム入りで定価は1400円。

 今年2月末にオンラインストアで発売し、1週間で用意した300パックが完売した。日常的にトレーニングをしている女性が購入者の6割を占め、フィジーカー以外からの需要の高さも感じたという。

 今後は商品のラインアップ充実やスポーツジムへの販路開拓を視野に入れる。戸崎さんは「コロナで自宅でのトレーニングを始める人も増えている。多くの人の心身の健康を支えたい」と話している。