渡良瀬遊水地の人工巣塔で子育てに励むコウノトリ=昨年6月、平田政吉さん撮影

 【小山】国の特別天然記念物のコウノトリが野外繁殖や定着している渡良瀬遊水地を含む国内3カ所が、2021年度サントリー世界愛鳥基金の助成先団体に内定した。遊水地で活動する民間団体や周辺6市町などで構成する渡良瀬遊水地コウノトリ定着推進協議会(事務局・小山市)が受け皿団体となり、助成金でコウノトリが営巣している人工巣塔前にインターネットで常時観察できるライブカメラを設置するなどして、コウノトリの保護に取り組む。

 内定したのは同基金の「水辺の大型鳥類保護」部門。渡良瀬遊水地エリアのほか茨城県神栖市、徳島県鳴門市の3エリアを「コウノトリ定着・広域ネットワーク推進プロジェクト」としてまとめ、公益財団法人の日本生態系協会(東京都豊島区)が申請した。3エリアはコウノトリの往来が確認されている。

 同プロジェクトには1千万円が助成される。このうち渡良瀬エリアではライブカメラ設置のほか餌場の環境整備などに充てる。ソフト事業としてはひなが誕生した場合の足輪装着作業費や、3エリアの市民や学校の地域間交流、研修会開催費などが検討されている。