会見でモデル地区選出を報告する渡辺市長=2日午後、那須塩原市役所

 栃木県那須塩原市は2日、持続可能な観光を推進するため観光庁が策定した「日本版持続可能な観光ガイドライン」の2021年度モデル地区に、同市が本県で初選出されたと発表した。今月からガイドラインの指標に沿って観光客の動向を分析するためのモニタリング調査などを行いながら、持続可能な観光地として国際的な認知度向上を目指す。

 このガイドラインは、国内観光地が持続可能な観光に関する厳しい国際基準をクリアすることなどを目指している。その普及啓発のため、観光庁はモデル地区として20年度に5カ所を選定。21年度は15カ所で、関東地区からは同市と一般社団法人箱根町観光協会(神奈川)が選ばれた。

 市は来年2月までに観光客のデータ収集・分析や、同庁指定アドバイザーの指導による危機管理やエコツーリズムの研究を進める。さらに国際認証団体「グリーン・デスティネーションズ(GD)」が持続可能な観光に取り組む地域を表彰する制度「TOP100選」へのエントリー準備を進める。100選に入るとGDのホームページに掲載され、将来的な観光誘客につながると見込まれている。

 渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)市長は会見で「(モデル地区選出は)コロナ禍でも積極的に事業展開したことが評価されたのでは」と話し、100選入りに向けて「今のうちに持続可能性を追求して国際的認証を得ることは、いつか市にとって大きなアドバンテージになる」と期待を寄せた。