今市病院に導入されたドクターカーと熊谷病院長(中央)ら

 【日光】今市の2次救急病院「今市病院」(熊谷真知夫(くまがいまちお)病院長)は1日、医師や看護師が同乗して搬送患者の救命処置を行う「ドクターカー」の運用を開始する。患者の救命率の向上が目的で、当面は市内のクリニックから病院に搬送したり、今市病院から3次救急病院へ転院させたりする際に活用する。今市病院などによると、県内では3次救急病院4カ所に既に配備されているが、2次救急病院での導入は珍しいという。

 ドクターカーで搬送するのは、心肺停止などの一刻を争う重篤患者。クリニックから他の病院へ搬送を要請された場合や、今市病院の外来を受診した患者を3次救急病院へ移す場合などが対象となる(患者からの直接要請は除く)。医師が同乗することで高度で迅速な判断と、気管挿管などの救命処置ができるという。

 市内には現在、3次救急病院がない。2次救急病院も3カ所に限られ、今市病院では年間約1千台の救急搬送を受け入れている。広大な地域のため搬送時間を要するケースもある中、ドクターカーで医師が早急な処置をすることで脳死などに至るのを防ぎ、救命率を高めようと導入を決めた。