黒羽高1年生が作成した観光冊子

完成した観光冊子をうれしそうに眺める生徒たち

黒羽高1年生が作成した観光冊子 完成した観光冊子をうれしそうに眺める生徒たち

 【大田原】黒羽高1年生118人はこのほど、黒羽地区の魅力をPRする観光冊子「Good place,くろばね!」2千部を作成した。同校の特色である「地域連携事業」を新型コロナウイルス禍でも実現させようと、県内のクリエーターらの提案を受け、調べ学習など校内での作業をメインに取り組んできた。今後は市観光協会や市内公共施設にフリー冊子として設置するほか、各中学校にも配布する。

 同高校は例年、地元イベントや小学校の運動会の運営などにボランティアで参加し、地域交流の中で生徒の活躍や成長を図ってきた。本年度は、新型コロナウイルスの影響で各行事が中止され、地域連携事業の実施も困難となっていた。

 その状況を新聞報道で知った、宇都宮市在住の編集者安納道(あんのうみち)さんが「地域の魅力を知り、情報発信の方法を考えることは、地域の一員としての自覚につながる。若い人の力で地域のクリエイティブ事業をおもしろくしてほしい」と、同校に冊子の作成を提案。デザイナーやライターなど県内在住のクリエーター5人も協力者として集まり、昨年9月に取り組みが始まった。

 生徒は「環境」「場所」「文化」「人・コミュニケーション」「特産物」の5班に分かれ、地域の魅力や課題を調査。11月には計23カ所でインタビューや写真撮影に挑戦し、約2カ月かけて原稿執筆や紙面レイアウトに取り組んできた。

 完成した冊子は縦21センチ、横15センチで、全10ページ。寺社や景勝地、資料館といった観光拠点から、甘味処やコーヒー焙煎(ばいせん)所、酒造、伝統工芸店、さらにそこで働く人まで、写真を交えて幅広く紹介した。「黒羽カルチャーを見つけに」「黒羽コミュニケーションズ」など、見出しも印象的なフレーズにこだわっている。

 取り組んだ生徒たちは「調べる中で、自分たちもより地域の特長を理解できた」「読んだ人が黒羽に興味を持ってくれるとうれしい」などと話している。