トーチが取り付けられた自転車に乗り聖火をつないだブリツェンの増田=宇都宮市内、代表撮影

 宇都宮市内で29日夜に行われた東京五輪聖火リレーで、自転車ロードレース五輪代表で宇都宮ブリッツェンの増田成幸(ますだなりゆき)が自転車の後部にトーチを固定し、市内大通りをリレーした。五輪代表内定者としては栃木県唯一のランナー。大役を果たし「やっぱり普通の炎と違って聖火は特別。大会に向け、僕の心の炎も一段と大きくなった」と爽やかな笑顔を見せた。

 午後7時半、宇都宮二荒山神社前で書家の柿沼康二(かきぬまこうじ)さんから“希望の火”を受け継ぐと、炎をじっくり見つめ、笑顔で自転車をこぎ始めた。

 担当区間は国際大会「ジャパンカップクリテリウム」でも走り慣れた場所。沿道からの拍手のエールに、ルートを蛇行しながら手を振って応えた。「いよいよ大会が近づいてきている」。一足先に五輪を肌で感じた。

 新型コロナの影響で、五輪とともに1年延期されたリレー。その間、立場は「代表候補」から「代表内定者」と変わった。コロナ禍で暗いニュースも多い中、「五輪が少しでも世の中が明るくなる材料になってくれればいいし、そういうエネルギーや力がスポーツにはあると信じている。私も頑張る姿を皆さんに届けたい」と思いを語った。

 自転車ロードレース男子は開会式翌日の7月24日に行われる。リレーを通じて機運も、自らの気持ちも高めた。

 「あらためて身が引き締まる思い。五輪へのプロセスも大切にしながら、ベストのコンディションで臨めるように頑張りたい。大会がより楽しみになったし、これからギアを一つ二つ上げてトレーニングも集中してできる」と決意を新たにした。