JR那須塩原駅前を走る三田大生さん(左)。兄の悠雅さん(右)がセキュリティーランナーとして並走した

那須塩原市内の聖火リレーで沿道の応援に手を振って応える侯さん

JR那須塩原駅前を走る三田大生さん(左)。兄の悠雅さん(右)がセキュリティーランナーとして並走した 那須塩原市内の聖火リレーで沿道の応援に手を振って応える侯さん

 【那須塩原】東京五輪の聖火リレーは29日、県北3市町を走り、市内はランナー12人が駆け抜けた。世界ジュニア相撲で活躍した大学1年三田大生(みたたいき)さん(19)=大田原市中田原=は、兄がセキュリティーランナーとして並走。中国出身の会社員侯嘉怡(ほうじゃい)さん(27)=睦=は、「地元と世界の懸け橋に」との思いで聖火をつないだ。

 トーチを掲げて、JR那須塩原駅西口ロータリー前を走った三田さん。時折、周囲を警戒しながら左側を並走する警察官の兄悠雅(ゆうが)さん(23)に笑顔を向けた。三田さんは悠雅さんから「頑張れ」と声を掛けられ、「ありがとう」と返したという。

 2019年10月、第16回世界ジュニア相撲選手権個人中量級で優勝した三田さんは、同選手権優勝などの栄光をたたえる記念碑が母校の黒羽高に建つなど、「地域に育てられた」と地元大田原市への感謝の念は強い。完走した三田さんは、リレーのコースに選ばれなかった大田原市民らに「いいところを見せられた」と胸を張った。

 那須塩原署東側から大原間小前までを走った侯さんは終始、沿道に笑顔で手を振りながら聖火を運び、区間最終ランナーに引き継いだ。

 中国河南省出身で18年に来日。「外国人でもランナーに選んでくれてびっくり」と喜んだ。

 ソチ冬季五輪・パラリンピック、リオデジャネイロ五輪でボランティアを経験した。大会の魅力を「海外客が開催国の文化や人と交流できること」と言う。今大会の海外からの一般客受け入れ断念を残念がるが、来日できない海外の人々に向けて「盛り上げようと大会関係者らは頑張っているよと伝わったらいい」と話した。