沿道に手を振る本田五輪子さん

 東京五輪の聖火リレーが28日、栃木県内8市町を走った。小山市では「五輪の申し子」本田五輪子(ほんだいりこ)さん(56)=下野市=が自身の名前への誇りを胸にトーチを掲げた。

 トーチを右手に、満面の笑みで走った200メートル。「本当に夢のような時間。名前を背負って走ることができた」。本田さんは充実感を漂わせながら振り返った。

 前回の東京五輪の聖火リレーが県庁を出発した1964年10月2日に誕生した。聖火を見守る人たちの大変な盛り上がりに感動した祖父の故三郎(さぶろう)さんが「五輪子」と名付けてくれた。

 この日は沿道で家族が見守る中、小山市役所付近を走った。大役を果たし「おじいちゃんの夢も、私の夢もかなった。(祖父には)名前を付けてくれてありがとうと伝えたい」と感謝した。

 昨年10月、日本オリンピックミュージアム(東京都新宿区)に展示されていた聖火ランタンを見学した。「その時に『トーチの聖火になって再会しようね』と約束した。この聖火がつながり、国立競技場の聖火台にともされると思うと本当に楽しみ。大会が終わっても心の中に聖火をともし続けたい」と笑顔で語った。