手話でアルファベットを説明する亀和田さん

 【宇都宮】菊水町、フリーランス通訳の亀和田香(かめわだかおり)さん(59)がこのほど、市内の聴覚障害者を対象に米国手話講座を始めた。日米の手話を習得して通訳として活動する健聴者は、亀和田さんを含め全国に数人しかいないという。「手話を一つの言語として広げるとともに、ろう者の国際交流を後押ししたい」と話している。

 亀和田さんは宇都宮女子高、日本大文学部に通いながら手話を学んだ。卒業後は市内の病院や学校で手話通訳ボランティアとして活動。24歳の時、米国のろう教育を学ぶため渡米した。

 「当時の日本は、ろう者が手話を第1言語として学ぶ環境が整っていなかったが、米国では一つの言語として捉えられていた」。英語は分からなかったが、手話の基礎が身に付いていたことで米国手話の習得が早く、現地のろう者と交流することができたという。国際会議や米ろう者劇団による日本公演などで通訳を経験し、2年前に帰国した。