「もち麦コーヒー」をPRする藤田教授(中央)ら

 【佐野】佐野日大短大栄養士フィールドの藤田睦(ふじたむつみ)教授らはこのほど、市内産もち麦「ダイシモチ」を焙煎(ばいせん)した嗜好(しこう)飲料「もち麦コーヒー」を開発した。もち麦の普及拡大を図ろうと約2年かけて研究を進め、コーヒーに近い香りや苦みを実現させたという。「水溶性食物繊維を含んだノンカフェインドリンク」とPRしており、今後は商品化も目指す考え。

 もち麦は食後の血糖値上昇を抑制する効果などが期待されるベータグルカンを含み、健康志向の高まりとともに注目されている。市内では2017年から栽培が始まり、JA佐野からもち麦を使った新たなレシピの相談を受けたことが、「コーヒー」開発のきっかけだったという。

 藤田さんは「当初はまるごと食べることが一番いいと考えていたが、イタリアで大麦をコーヒーのようにして飲む習慣があるのを知り嗜好飲料の研究を始めた」と経緯を説明する。

 その後、コーヒーに近い味や香りにするため試行錯誤を重ね、240度で焙煎した2種類のドリップ式「もち麦コーヒー」を完成させた。

 同フィールドの山崎敬子(やまざきけいこ)講師は「もち麦コーヒーにもベータグルカンの効果が確認された。またノンカフェインなので妊婦にも安心して飲んでいただける」と話している。

 藤田さんらは「夏場にはアイスコーヒーのように楽しむことなども提案しており、今後は商品化の可能性も探っていきたい」としている。