自民党の佐藤勉(さとうつとむ)衆院議員が会長代理を務める党内派閥「志公会」(麻生派)は、7月3日で設立1年を迎える。59人の党内第2派閥として安倍政権を支える一方、会長の麻生太郎(あそうたろう)副総理兼財務相はこの1年間、森友学園問題に端を発した財務省公文書改ざん、前財務事務次官のセクハラ辞職などで、責任を問われる日々が続いた。佐藤氏にとっては裏方として麻生氏を支える日々だった。9月にも行われる自民党総裁選では、麻生氏の盟友でもある安倍晋三(あべしんぞう)首相の総裁3選に向け派内をまとめるつもりだ。

 「正確な情報を麻生会長に伝え、政治家としての判断がぶれないように支えること」。佐藤氏は自らの役割をこう説明する。党国会対策委員長、衆院議院運営委員長などを務め、与野党や官僚にも幅広い人脈と情報収集力を持つ佐藤氏ならではの自負だ。

 財務相としての麻生氏はこの1年間、世論の激しい批判にさらされた。特に佐川宣寿(さがわのぶひさ)前国税庁長官が理財局長の時に公文書改ざんに手を染めていたことが発覚したときは、一つのヤマ場だった。佐藤氏によると、麻生氏は事実関係を報道で知った。佐川氏を信頼しきっていただけに相当落胆していたという。