完成したサッカー部独自の卒業アルバムに目を通す矢板中央高の高橋監督

 【矢板】先の全国高校選手権大会で2年連続の4強入りを果たした矢板中央サッカー部は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会中止や無観客試合などの苦労を味わった3年生のために、初めてサッカー部独自の卒業アルバムを制作した。プロのカメラマンらの協力を得て、昨年1月の県高校新人大会からの全公式戦を写真とともに振り返り、各選手のプロフィルやメッセージも掲載。高橋健二(たかはしけんじ)監督は「一年間の思い出を一生残せる形にできた」と満足している。

 本年度は新型コロナウイルスの影響で全国高校総体(インターハイ)や関東大会が中止に。昨年10月から始まった全国高校選手権栃木大会も全試合でチーム関係者以外の観戦が禁止され、続く本戦も準決勝以降は完全無観客で行われた。

 アルバム制作の話が持ち上がったのは昨春。サッカー情報サイトなどに記事を寄稿しているフリーライターと日本代表を撮影した経験を持つカメラマンから打診があり、高橋監督は「苦労している3年生や親御さんにとって、いい記念になれば」と決めた。

 アルバムはA4判でフルカラー80ページ。赤黒のユニホームをモチーフにした表紙をめくると、卒業生全51人を一人1ページずつ使って紹介。迫力あるプレー写真にプロフィルや10年後の自分へ向けた言葉などが添えられている。その他、高円宮杯U18プリンスリーグや県リーグ、全国高校選手権の記事、高橋監督からの「実力的に厳しい年代と言われたが、努力を惜しまずに取り組む姿勢は素晴らしかった」というメッセージも掲載した。

 完成したアルバムは1日の卒業式の後、2年生部員から手渡された。鹿屋体育大(鹿児島)に進学する新倉礼偉(にいくられい)さんは「落ち込んだときに見返して元気をもらう。一生大切にしたい」と喜んでいた。