日光市観光客数・宿泊者数の推移

 日光市は23日、2020年の市内観光客の入り込み数が前年比29・4%減の834万4072人で、06年の合併以降、過去最低となったことを明らかにした。宿泊数も43・8%減の185万1222人となり、過去最低を記録。観光地における新型コロナウイルスの影響の大きさが改めて示された。

 同日の市議会全員協議会で、市観光課の担当者が説明した。

 月別の入り込み数をみると、政府の緊急事態宣言が発令された4月が最も少ない32万9407人で前年に比べ59・9%減った。次いで5月が69・6%減の34万64人だった。一方、紅葉シーズンの10月は5・7%増の117万1290人が訪れたものの、年間を通して前年を上回った月は10月だけだった。

 地域別では日光地域が18・8%減の508万4772人。鬼怒川温泉などがある藤原地域が34・8%減の147万2272人などとなった。同課の担当者は「コロナ禍における自動車での移動需要の高まりや日光宇都宮道路の週末無料化の効果などで、日光地域に日帰り客が多かったと推測する」とした。

 入り込み数は合併以降、東日本大震災が発生した11年の862万7197人が最も少なかったが、それを下回る数となった。

 宿泊数も入り込み数に比例するように、5月が94・6%減の1万5928人、4月が88・2%減の2万8538人などとなった。政府の観光支援事業「Go To トラベル」もあり、10月は前年同月の80・3%、11月が87・8%の水準まで持ち直したものの、全ての月で前年を下回った。

 外国人宿泊数は新型コロナによる入国制限が大きく影響し、84・3%減の1万8679人に落ち込んだ。

 今年に入り、本県でも2度目の緊急事態宣言が発令されるなど厳しい状況が続く日光の観光地。同課の担当者は「コロナ禍で屋外や家族、一人などは感染リスクが低いことから観光のトレンドになっている。コロナの状況とトレンドなどを検討して対策していきたい」と話した。