健康二次被害防止コンソーシアムを発足した安藤選手(左から2人目)ら発起人=23日午後2時半、東京都文京区の筑波大東京キャンパス

 コロナ禍での外出自粛などに伴う基礎疾患の悪化や、認知機能の低下などを防ぐことを目指した「健康二次被害防止コンソーシアム」が発足し、23日に東京都文京区の筑波大東京キャンパスで記者発表会が行われた。発起人の一人で元サッカー女子日本代表の安藤梢(あんどうこずえ)さん(38)=宇都宮市出身=は「アスリートが行っているコンディション管理は、世の中の人たちにとっても大切だということを伝えたい」と話した。

 コンソーシアムは産官学が連携して二次被害予防の必要性を発信し、「ウィズコロナ」での健康的な社会づくりにつなげるのが狙い。筑波大大学院の久野譜也(くのしんや)教授を代表発起人として発足し、有識者や自治体、企業・団体が発起人や会員となった。筑波大助教も務める安藤さんは「自分の経験を社会に役立てたい」と賛同した。

 現在はコロナ禍の「新しい生活様式」により社会参加が制限され、体力や気力が低下し、運動機能や認知機能の低下など老化が加速するリスクが顕在化している。しかし、こうした弊害への対策は十分でなく、人々の危機感も足りていないという現状がコンソーシアム発足の背景にある。

 久野教授は感染症予防の徹底は大前提としながらも、「感染症と二次被害をどちらも予防しなければいけないが、偏って予防されている」と指摘。今後ホームページなどで有益な情報を発信するとともに、賛同する会員を募っていく。

 今秋から開幕する女子プロリーグ「WEリーグ」の浦和で現役も続ける安藤さんは、普段の生活で免疫力に気を配っていることを説明。自身の経験から「エビデンス(根拠)に基づいた情報を伝えることが重要」と会員制交流サイト(SNS)や試合会場、アスリート仲間を通じての啓発に意欲を見せた。