新型コロナウイルス感染防止のため一般の観覧自粛を呼び掛け、実施された2020年のヨシ焼き=21日午前、栃木市藤岡町赤麻

 渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会は20日、21日に延期していた今年のヨシ焼きを荒天が予想されるため中止すると発表した。

 栃木市など4市2町にまたがる渡良瀬遊水地では、病害虫駆除や湿地の環境保全などを目的に枯れたヨシを焼いている。毎年、遊水地の面積の約半分に当たる約1500ヘクタールのヨシ原が炎と煙に包まれる春の恒例行事。

 中止は、東日本大震災や福島第1原発事故に伴う放射能問題で2011、12年に2年連続して取りやめて以来。1965年ごろから続くヨシ焼きで、天候不良による中止は記録にないという。同連絡会は「地域住民や各市町の消防など関係者は約800人と多い。再調整が難しい」としている。

 伸びたままのヨシによって日光が遮られ、絶滅危惧種Ⅱ類の「トネハナヤスリ」や準絶滅危惧種の「ノウルシ」などの植物の発芽に影響する可能性があるという。