火災の爪痕が残る山頂付近=20日午前9時5分、足利市の両崖山

 大規模火災に見舞われた栃木県足利市の両崖山(251メートル)は20日、鎮火後初の週末を迎え、入山を待ちわびた地元住民や県内外の登山客が火災の爪痕が残る登山道を行き交った。

 入山規制解除の17日に続き、この日も早朝から市職員や消防職員、観光協会関係者らが市内4カ所の登り口でチラシ400枚を配布、山火事防止へ注意を呼び掛けた。

 同市本城3丁目の織姫(おりひめ)公園登り口からは中腹以降、コース脇斜面が焼け焦げ、炭化した倒木などが見られた。焼失したベンチには立ち入り禁止のテープが貼られ、山頂の御岳神社では火に囲まれながら残った石の祠(ほこら)に登山者が手を合わせた。

 火元と推察される山頂南西約200メートル地点の紫山や、大岩山へ続く道の脇には、ツツジのつぼみやカタクリの開花も見られた。

 火災発生の2月21日以来1カ月ぶりの入山という群馬県太田市、会社員折原幸恵(おりはらさちえ)さん(47)は「登るにつれて焼けた臭いが強まり、様変わりする景色に悲しくなった。緑が順調に戻るといい」と復興を願った。